桜はすっかり散ってしまい青葉に生まれ変わった。
新録の季節は嫌いじゃないけど、やっぱり桜の余韻に浸ったままなので寂しい気持ちになるし、「あぁ~桜散っちゃったね」って言われてスタートをきらなきゃならない青葉の気持ちを考えると同情をしてしまう。
演劇教室でハイスクールクラスの担任になったので、押し入れにしまってた中学高校生向けの台本がないか探した。
ない…。
そうか。
わたしは少し前に思いきって捨てたんだった。
若い頃に載ったことのある雑誌も新聞も全部捨てたんだ。
昔に掲載してもらった演劇ぶっくだけはある。
というわけでちゃんと等身大の台本がない。
仕方がないので、昔に専門学校の生徒発表会向けに書き下ろした「七夕の夜に」という作品をレッスンテキストに決めた。
少し書き換えた方がいいかなぁと思う。
なんか、ちょっと、アレがアレで気に食わない。
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今が最高で今がチャンスに溢れていて今が1番輝いていると思っていた。
けれど時間が経てば、そんなこともなかったなと勝手に自分を振って、自分に振られるのである。
振って、振られて、それでも執念深くアプローチを繰り返すのだ。
これがクリエイティブなんでしょうか。
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花びらの絨毯。
桜の美しさも、
青葉へ生え変わる色気も、
見る人の今で変わる。
桜の木はただそこで根を張って立ってるだけ。
わたしも、まわりも、世界も。
変わり続けるし。
変わり続けたいと願っている。
その美しさは美しいだけのものなのか。
残酷なものになるのか。
希望に溢れているのか。
いろんな美しさを放つ。
そんな本をいつかは書いてみたい。
ばかー!